令和6年能登半島地震について

 本年元日に発生した令和6年能登半島地震におきましては、亡くなられた方々に衷心よりお悔やみ申し上げますとともに、被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。

 この度の大地震による被害の甚大さと現状の厳しさは筆舌に尽くし難く、被災地の皆様は厳寒の中で大変な日々をお過ごしのことと拝察いたします。このような苦境においては、不眠、痛み、不安、落ち込み、苛立ちなどさまざまな心身の不調があらわれやすくなります。また、子どもはコミュニケーション能力や状況理解が未熟であり、身近な大人への依存度が高いため、災害そのものの衝撃に加えて、周囲の大人が経験する苦悩からの影響を受けやすいとされています。私たち日本小児精神神経学会では、被災地の子どもたちとそのご家族が必要としているサポートをお届けできるよう、総力を挙げてなしうる限りの努力をしてまいりたいと思います。
 また、ご自身が被災されながら復旧・支援活動に従事される方々とその子どもたちもしっかりと支えられるよう注力するとともに、関連各所との連携協力に努めてまいります。
 当学会のホームページには、専用の相談窓口や小児精神科医による後方支援などに関する情報を随時アップしてまいりますので、お役立ていただけましたら幸甚に存じます。
 被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

2024年1月5日
日本小児精神神経学会
理事長 小林潤一郎
災害対策委員長 八木淳子

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